椿の名は艶葉の木に由来するといわれています。 京都には雪中花、散り椿、侘助椿などたくさんの椿が咲き競います・・・ どの種類の椿にも、雨、雪、霜から花を守る霜よけと呼ばれる葉があり自然の偉大さを感じさせてくれます。
北風の中、けなげに咲く様子は、どこか寂しく控えめな花の風情があります。山茶花の特徴をあげるなら、花が平らに開き、花びらが一枚ずつ散る事でしょう。
寒さが身にしむ頃からつぼみをほころばせ始める椿。江戸時代二代将軍秀忠も大変な椿愛好家で諸大名達が競って椿の花を献上しました。 なかでも珍重されるのが侘助椿で一重の極小輪花です。 けなげに咲く姿には侘、寂の趣が感じられます。